天国マッチ

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2次元と3次元のあわいで 2.5次元舞台について

「あこがれの二次元さま……少しでも、そこに近づきたい!」

「それを叶えるのは、きっと人類最大の発明ね」

                       『2次元ポケット』A応P

 

2.5次元舞台。

日本2.5次元ミュージカルHPによると、「2次元の漫画・アニメ・ゲームを原作とする3次元の舞台コンテンツの総称」とのことです。

 

一般社団法人 日本2.5次元ミュージカル協会|JAPAN 2.5-DIMENSIONAL MUSICAL ASSOCIATION (j25musical.jp)

 

あと、いまHPを見たら、毎月25日は2.5次元の日!って謳っていました。純粋に知らなかった。

 

先日、老若男女が集まる場所で、自分の好きなものをなんでもプレゼンしてみよう!という機会に恵まれました。

そこで私は、「2・5次元舞台」について紹介しました。

事前に、今度2.5次元舞台についてプレゼンやるんだ~と観劇お友達に話したところ、「そんなに2.5次元舞台見たことなくない?」とツッコまれました。

 

え……そんな……!?

 

と思ったけど、確かに、いわゆる2.5次元舞台の中でも有名だったり大人気舞台、テニミュとか刀剣乱舞とかA3とか、一度も生で見たことないな……!と今更気付いて、ごくごくまっとうな指摘でありがたいと思いました。

 

だからまあ、2.5次元舞台について、メジャーどころも知らない女が、2.5次元舞台見たことはおろか聞いたこともほとんどないような人たちに向けて話したわけで、

 

上手いたとえが思い付かないんですが、

たとえて言うなら、白米を食べたことない人間がラーメンや麻婆豆腐やナポリタンで日本食を外国人に向けて紹介したようなもの……?? 違うかな。とにかく。

 

自分の知ってる範囲での、2.5次元舞台の魅力について、紹介しました。

 

 

--------------

 

2次元と、3次元の間に立つ、2・5次元、という言葉。

これそのものが、面白い発明だと思います。

舞台は、人間がやるから、理屈としては、どうしたって3次元であるはず。

それでも、「2次元と3次元の間に立つ」という主張。

それこそが、面白さの根幹だと思います。

 

 

プレゼンの一番初めに、やっぱり掴みはテニミュだよね!と、テニミュの映像を流しました。

個人的な趣味で、四天宝寺の「勝ったもん勝ちや」にしました。

好きなんです。勝ったもん勝ち。いい言葉だ。

 

 

プレゼンの冒頭で、「2,5次元舞台という言葉をご存じですか?」と、大体20人ぐらいの老若男女のオーディエンスに挙手してもらいました。5、6人ほど手が上がりました。

次に、「言葉を知っていた方の中で、実際に舞台を見たことがある方はいらっしゃいますか?」と聞きました。

だれも手を上げませんでした。

 

「ですよねー笑」としか言えなかったです。

 

本音を言えば、同世代の女性も割合としては多かったので、一人ぐらいいるかな…と思ったのですが、0人という結果には「そうだよね!」と思うほか無かったです。

 

 

次に、舞台のキービジュアルなどを使って2.5次元舞台の具体例を紹介しました。

原作の知名度と、私自身観劇したり配信で見たりして好きだったものとの兼ね合いで、4つ選びました。

 

・『封神演義

・『幽遊白書

・『パタリロ!

・『ヘタリア

 

4つそれぞれに聞いたわけではないのですが、プレゼン後の質問や感想では、男女ともに『封神演義』が原作読んだことあると言われることがこの中では一番多かったです。

 

ヘタリアは、個人的な興味から、またオーディエンスに原作漫画を知っているか尋ねたところ、女性からは1人も手が上がらず、唯一、国際事情や軍事に詳しい男性一人がヘタリアを知っていると手を上げてくれて、

「そういえば元々ヘタリアって国際軍事ネタ発祥だったな」と思い出され、興味深かった。

 

閑話休題

 

聴衆に2.5次元舞台の雰囲気がなんとなく伝わったかな~というところで、

 

一般的な2・5次元舞台のイメージ、というのを予測して上げてみました。

 

・なんだかコスプレっぽい

・オタクっぽいな

・漫画やアニメを実写化した映画と違いなさそう

 

とても優しいオーディエンスだったので、表立っては言う人も居ませんでしたが、

これらイメージを上げていったとき、

なんとなく、共感しているような雰囲気が伝わってきました。

 

「コスプレっぽい。」「オタクっぽい。」「実写映画化と何が違うのか。」

 

それらのイメージは「大体合ってる!!」と話しました。

 

プレゼン中で、一番ウケが取れた瞬間でした。

 

2.5次元舞台は、コスプレっぽい。オタクっぽい。

これを根底から否定できる人は、2.5次元舞台のヘビーユーザーの人でも、なかなかいないんじゃないのかな、と思ったりします。

 

2次元の存在を、3次元の生身の人間で再現することによって、日常ではありえないような髪型だったり、髪の色だったり、衣装も、派手だったり、武器がついていたり。

それらに対して「コスプレっぽい」と感じるのは、素直な感想じゃないかな、と思います。

実写映画化との違いは、明確なものがあると思うのですが、後述します。

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

「そもそも、漫画やアニメやゲームを舞台化する意味はあるのか?」という問いかけに移りました。

「子供の頃好きだった漫画が舞台化した」という仮定の下、

予想できる、デメリットとメリットをそれぞれ上げました。

 

●デメリット

・好きだった作品のキャラクターイメージが壊れる

・好きな作品だからこそ解釈が違うなどがあると、非常に嫌な思いをする

 

後者の、解釈違いの例として、好きなエピソードが削られたり、好きなキャラの解釈が違う、「このキャラはこんなこと言わない!」といったことや、

物語の意図そのものが思っていたものと違う、「作者はこんなことが言いたくてこの話を描いたんじゃない」ということが起きる、

 

という話をすると、聞いてくださってる皆さん、「ああ……」とそれぞれ思い当たる節があるようで非常に良い表情を見せてくださいました。

 

〇メリット

 

・役者、脚本、演出、衣装など、プロフェッショナルが関り、好きだった作品に新しい形で再び出会える

・生身の人間が演じることで、舞台上で、好きなキャラクターが「生きている」と感じることができる

 

前者の、「好きだった作品に新しい形で再び出会える」というのは、連載終了した漫画など、新規の展開が終了してしまったコンテンツに、舞台という新しい形で再び触れることが出来る、という説明をしました。

 

後者は、このプレゼン中で一番の熱量を籠めて話しました。

 

キャラが舞台上で生きていると感じられること。

 

私が思う、2.5次元舞台の魅力はいろいろとあるのですが、やはりこれが大きな魅力の一つだと感じます。

 

漫画のキャラも、アニメのキャラも、ゲームのキャラも。

2次元だけど、でも、そこに生きているキャラの多くは、人間で。

物語の世界に生きているけれども、その多くが、私たちと変わらない人間であるはずなんです。

私たちと同じように、喜怒哀楽の感情があり、仲間との友情をはぐくんだり、衝突して葛藤したり、夢を追いかけたり、挫折したり、懸命に生きている。

 

3次元の人間がそれを演じることで、

 

「私たちが生きているように、彼らもまた、生きている人間なんだ」

「舞台の上で、あのキャラが、生きている!」

 

そう思えることが、

その感動が、感激こそが、

私が、2.5次元舞台を見るときに求めているものなんだな、と、

プレゼンをしながら再確認しました。

 

 

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そのあとは、総括として、

 

2.5次元舞台は、原作に沿った分かりやすいストーリー、歌やダンスなどエンタメに特化しているものも多く、その点では親しみやすいかもしれないということ、

全ての2.5次元舞台がお勧めできるかといえばそうではなく、新しいジャンルであるがゆえに、玉石混交の感があるのは否めないこと、

クオリティの高い低いもあると思うけれど、それよりも、見た舞台が合う合わないは、見た人次第があるとこもあるので、見てみなきゃなかなか分からないのが正直であるということ、

コスプレっぽいと思ってても、舞台で見たら「意外とアリ」というパターンもあるということ、

見たらやっぱり、「コスプレっぽくて違和感強い」と思うパターンも普通にあり、そればっかりは見ないと分からないということ、

などを話しました。

 

コロナと緊急事態宣言による去年からの公演中止、そこからのチケット代高騰についても触れました。

チケット代も高いので、なかなか、気軽に見て!とも言えないけれど、

それでも、好きな原作が舞台化する、とニュース等で聞いたとき、

初めから「ないわ~」とするのではなく、選択肢の一つとして、興味を持ってもらえると嬉しい、という風にまとめました。

 

先述した、

 

「実写化映画との違いはあるのか?」

 

なんですが、

私は、これはもう単純に、「舞台であること」に尽きると思います。

 

特殊効果、エフェクトにおいて、映画の表現には敵わないかもしれません。

でも、目の前で生身の人間がキャラクターを演じている、

その面白さ、贅沢さ、は、

舞台の方が、私は勝ってると思います。

勝っているというか、より、好きだな、というのが、正直な思いです。

 

 

 

プレゼン終了後の感想で、

「今まで好きな漫画が舞台化すると「なんで舞台化するんだ」と嫌だったけれど、「新しい形で好きだった原作に再び出会える」という言葉で、少し、見方が変わった」

という風に言ってもらえたのが、とても嬉しかったです。

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

今年見た2.5次元舞台では、

ゲームアプリ「ドリーミング」のミュージカル舞台化、ドリミュ、もとても好きでした。

パタリロ!の舞台、「パタリロ! 霧のロンドンエアポート」がなにもかもツボでものすごく好きでした。

 

2・5次元の舞台の紹介したあとで何ですが、オリジナル舞台も面白いものがたくさんあるなあ、というのが最近の感想で、

今月11月は、

宇宙人と地球人の交流を描いた「スペースなスペース」

第二次世界大戦で特攻を命じられた隊員の日常と恋を描いた「Kiss Me You がんばったシンプ―達へ」

を観劇しました。

どちらも趣は異なり、どちらもとても素晴らしかったです。話も演出もキャストも全部よかった。めっちゃ好きでした。

「スペースなスペース」は一回観劇の予定だったんですが、良すぎたので2回に増えました。

「知恵と希望の極悪キノコ」「サンサーラ式葬送入門」「アナザーレンズ」「時空陰陽師」そして「スペースなスペース」と見たので、今年は舞台でお芝居を最も多く見た役者さんは山沖勇輝さんになりそうです。良い役者さんだと思います。

「KissMeYou」で主演をつとめた南米仁さんはこれからも応援していきたいなあと思いました。主演めちゃめちゃ良かった。

 

 

そして、つい先日、以前にも記事で宣伝した、磯貝龍乎さん脚本の「MAD朗毒」を観劇しました。

 

ネットで内容を話すな、と公式から厳命されているので、詳細は何も話せないのですが、

 

やっぱりいそがいりゅうこがすきーーーーーーー!

 

ってなりました。

感想は以上です!

 

なんか見ている最中もオチを見たときもひたすら「いそがいりゅうこがすきーーーー!」ってなりました。

楽しかったです!

今週末まで赤レンガ倉庫のホールで公演してるので、気になった方はぜひ!

おすすめです!

 

 

2.5次元舞台を語る、というテーマから大分ずれました。

 

舞台のジャンルなんて本当はどうでも良くて、

ただ自分が面白いと思える舞台、面白くないと思う舞台、

その2種類しかない、とも思うのですが。

 

でもやっぱり、2.5次元舞台って面白いと思います。

 

大好きなアイドルグループのA応Pの、『2次元ポケット』という曲中、メンバーのセリフのかけあい部分がありまして。

 

「あこがれの2次元さま……少しでもそこに近づきたい!」

「それを叶えるのは、きっと人類最大の発明ね」

 

と言うんです。

 

3次元のわたしたちは、完全に2次元に行くことは、2次元になるのは、どうしたって、不可能です。

 

それでも、不可能だと分かっていても、不可能だと分かってるからこそ、限界まで近づこうとする。

 

憧れへ向かってひたすら、実現しようとする。

 

2・5次元舞台はそんな、人間の、ひたむきな努力であり、発明だと、思います。

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

来月12月は、2.5次元舞台の『ヘタリア』を見に行きます!

 

前作まではDVD等で見たことはあるのですが、直接この目で舞台を見られるのは、今回が初めてになります。

 

磯貝龍乎さんを知ったのが、過去作のヘタリアミュージカル通称「ヘタミュ」を見て、原作ヘタリアの推しキャラである「アメリカ」を演じているのを見て沼に落ち、

その後ヘタリアの過去作3部作履修したあと「宇宙戦艦ティラミス」のヴェンチュリー艦長で初めて舞台上の磯貝龍乎さんを拝見して、それが決定的になり、二度とは戻れぬ深淵まで沼に落ちていった、という顛末があるんですが、それはまた違う機会に話させてもらえたら、と思うのですが。

 

とにかく、磯貝龍乎さんを知ったのが、ヘタリアシリーズの三部作最後の公演も終わり、ヘタリアミュージカルの劇中曲を扱ったライブも終わっていて、当時、ヘタリアミュージカルのコンテンツは、ジャンル外の人間から見て、うつくしい終焉を迎え、新規展開が望めないような雰囲気でした。

 

だから、磯貝龍乎さんのアメリカを、舞台で、この眼で見ることは、きっと一生無いんだろうな、と思ってました。

 

それはそれで巡り合わせだから仕方がないと受け止めていたら、僥倖に恵まれて、どうやらアメリカを演じる磯貝龍乎さんを私も見ることが出来るようだ、と最近なって。

 

人生っていろんなことがあるなあ、と思いました。

 

しまらないオチで恐縮ですが、

2・5次元舞台は面白いし、

来月のヘタリアが楽しみ!

ということで、話を終えたいと思います。

 

2次元と3次元のあわいに立とうとする人間の試みに、祝福あれ!

 

最後に、「あわい」という言葉を改めて検索した時に、

なるほど!と思った記事から、引用させていただいて終わりたいと思います。

 

あわいとは、「間」のことです。古語では、「あはひ」と書いて「あわい」と呼びます。

この「あわい」という概念は、日本人の美意識であり哲学です。日本人ほど「間」を重んじる民族はいないでしょう。

それは、何気なく普段使っている言葉に現れています。

例えば、人間、仲間、時間、空間、間違い、間に合う、間が悪い、間抜け、一手間など「間」という言葉をよく用いるのは日本語の特徴だと思います。

「あわい」というのは、事物と事物をつなぎ、取り持つ存在であり、その存在はそれら事物の関係性により絶えず変化し生じたり滅したりする「空」という存在なのかもしれません。

「あわい」を言い換えれば、スキマですが、このスキマがあることで、一つの物体として認識することができます。

そのスキマは「ゆとり」であり「よはく」が内包されています。」

 

【発酵思想 Vol.4】“あわい”の哲学-「茶室」と「発酵」の共通性 …

agcl528.com/hakkocolumn04/

 

花束を君に

春風外伝の感想記事、あらすじなりを捕捉したい〜!

ということを、思いながらのこの記事です

 

観劇ブログ、わたしは読む人を誰と対象としてるのか、っていう視点が抜けていて

 

あの感想を書いたのは、第一に、その日に見た春風外伝2021が良すぎて、Twitterにも連投したけど、足りない、語りたい〜!とパッションが溢れたゆえでした

 

パッションが溢れるは聞こえがいいけれど

要は客観視できてないと言うことですね

 

他の方の感想ブログ、映画の感想ブログで「好きなものだけでいいです」というブログが、昔から好きなんです

http://sukifilm.blog53.fc2.com/

 

その映画を知らない人でも面白く読めて、かつ、映画を見たいと興味を惹いて、さらに、映画を見た人ならより一層面白く読める!

それでいて、自分の思いを熱烈に書き連ねている、という、理想の感想ブログです

 

 

じゃあ、わたしはわたしの観劇ブログを誰に読んでもらいたいんだろう?

 

誰に読んでもらいたいか、を考えた時

 

真っ先に思い浮かぶのが、以前に名前を出させてもらった、友人のヨエさんです

 

推しのいる界隈が違う彼女に、「この舞台観たくなったよ!」って言ってもらえるような、記事をいつか書けたらいいな、と思います

 

そして、叶うのであれば、

演者さんや脚本家さんや演出家さん、制作の方や裏方さん含め、作り手の方々へ、

「めっちゃ面白かったよ!」

というメッセージを贈れたら、と思います

 

そうして、

同じ舞台を見た人にも読んでもらえて、なにかしら引っかかるものが書けたら、

 

舞台を見てない人にも「こういう舞台があったんだ」と思えるものが書けたら、いいな!

 

そう欲深く、願って、

また、観劇ブログを書きたいと思います。

 

 

今日のタイトルは宇多田ヒカルさんの「花束を君に」からつけさせてもらいました

 

ここでの文章は、私が作ることのできる精一杯の花束なので

 

だれかに、君に

 

贈れたらいいなと、思います

 

ではまた、よしなに〜!!

 

 

 

 

春の風が強く吹いている 春風外伝2021

※春風外伝2021のネタバレを含みますのでご注意ください

 

 

ーーーーーーーーーーー

 

 

新国立劇場・中劇場で現在上演している、明日10月25日に千秋楽を迎える、

『春風外伝2021』を観に行きました

 

 

新国立劇場、初めて行ったんですが、もう入り口に、

でっかいエジプトの神様の像と箱置いてあるの見た瞬間、メロメロになりました

アイーダ』の舞台装置ということを後で知り、もう、ますますめろりんしゅきぴっぴ、ってなりました

 

そこからはもう、数々のオペラなどで実際に使われた美しい衣装が並べてあって、

中劇場のある二階へ向かう階段にそれが左右に並んでて、

上を見上げればまた美しい衣装があって、

 

今日は開演ギリギリに着いたので、気持ちは早く入場しなきゃと思いつつ、

もう新国立劇場の建物自体があまりに素敵で、衣装も素敵で、

どないしてくれんねん…

舞台が始まる前にこんなにわくわくさせられて、どないしてくれんねん…

 

ってなってました

 

でも大丈夫でした!!

心配は杞憂に終わりました

なぜならそれから見た舞台春風外伝2021がとても良かったからです

 

 

春風外伝、

始まりの音楽で

「あ、これはもう一万円のチケット代分はいただきましたわ ありがとうございます」

ってなったけど、

そこからの、舞台も、もうもうすっごく良くて、

エネルギッシュで、

楽しくて、

 

泰平の世を作り上げるために、エンタメが規制される、っていう時代設定が、現代の状況とも重なって、

 

それを跳ね飛ばす、上さまも含む、尾張の人たちの、

なんと力強く、うつくしく、たくましいこと!!

 

口車の術に乗らされて、扇動させられても、なお、

 

人の心は生きていて、

 

踊って歌って、息をしていて、生きている

 

生きる喜びは体の中の血を巡らせる

 

 

服部半蔵への群衆のダンスは

「くたばってたまるか」という、演劇の人たちの魂の叫びにも感じました

 

 

くたばってたまるか

どんなに追い詰められようが、

苦境にたたされようが、

 

なお一層いのちはかがやく

 

血反吐を吐いても踊り続ける

 

おれたちはこんなにも力強く、美しく、生きている

鮮やかに、軽やかに、歌って、踊りきってみせる

 

見ろよ、おれたちの生き様を

 

見せてやる!

 

くたばってたまるかよ

 

 

 

そういう叫びが、聞こえました

 

 

 

そして、

楽しそうだろう、楽しいんだよ

 

一緒に、踊ろうよ、

楽しいよ

 

こんなにも歌うことは、踊ることは、演じることは、楽しいんだ

生きる喜びなんだ

血が巡るんだ

 

一緒に、楽しもうよ

 

そう、反対勢力にも、見ている観客にも誘い掛ける、優しさがありました

 

 

あまりに力強くて美しかった

 

希望を貰いました

 

めちゃくちゃ楽しかったです

春風外伝2021

 

磯貝龍乎さんの演技も非常に良くて、めちゃくちゃ良くて、そういうところが好きなんだよな〜!!すき〜!!ってなる、良いお芝居でした

 

磯貝さんの出番は主に笑いをとっていく目的の役だったと解釈したのですが、

 

わちゃっと乱雑になった空気を、一回落ち着かせて、鎮めて、集中させて、そこからまた爆発的な笑いに持っていく

 

その空気の切り替え方が自然で、わざとらしくなくて、すごくうまくて、好きです!

ラブ!!

 

磯貝龍乎さんと小笠原健さんは主人公からすると敵対勢力にいて、

服部半蔵の、

「泰平の世のため、人々の平和のため、

人々の心は平らでなければならない」という目的に従い、

部下である彼らも、

「美味しいものは毒です」「歌うのはダメです」「踊りなんて恥ずかしい」というような言葉を

服部半蔵に従って、口にします

 

同じ俳優ボーカルグループ「メンズヘラクレス」のメンバーで、ライブもやっている彼らに、物語の冒頭で、これら、エンタメを否定する言葉をあえて言わせて、

 

その上で、後で、エンタメの必要性を彼ら自身が知り、お客さんに拍手される喜びを口にさせて、主人公たちの舞台に必要とされる…っていう展開が、とても良いなあと思いました

 

 

小笠原健さんと磯貝龍乎さんの、劇中の漫才コーナーが、南海キャンディーズしずちゃんさんに、「笑いが安定してきた」「逆にもう滑るとちょっと安心する」と言ってもらえたのを見ることができて、嬉しくなりました

推したちしゅごい…ってなりました

 

 

楽しかったですー!

春風外伝2021ー!!

明日が千秋楽です!!

滞りなく十全に、全てがうまくいくよう、願っています!!

 

 

春風外伝2021は、今の私にとって必要な、きぼうのひかり、でした

 

春の風が、今も、心の中で強く吹いてます

 

これから見る方も、どうか一緒に、ぬるっつる、しましょう!!

 

愛燦燦とこの身に降って

磯貝龍乎さんについて書いた前回の記事、

書いて嬉しかったことは、

ブログの相互フォロワーでもある、

友人のヨエさんが、この記事読んでくれて、「磯貝さんの事ちょっと好きになった」って言ってくれたことです。

ヨエさんは一緒にDVD見るのを付き合ってくれたりするけども、わたしが磯貝さんを好きだから見てくれるというだけであって、本人はそんなに磯貝さん本人に興味があると言うわけではないのに、

それなのに前回記事のようなポエムをわたしがずーーーっと話してるのを、もう3年ぐらい聞き続けてくれてる…と思うと、

その慈悲に拝みたくなります いつもありがとう…

 

笑ったのは「あなたがいつも背が高くて顔がかっこいいとしか言ってないからそんなに作品が好きだとは知らなかった」って言われたことです

そんなに、顔が好きしか言ってなかったっけ!?って思って振り返ってみたけど、たしかに言ってなかった

 

彼女に

「顔がかっこいいからだけじゃなくて、お芝居のこういうところが好きなんだよ」

「脚本家演出もやってて、それがすごく面白いんだよ」

って、素直に話してなかったのは確かで、

 

その理由は、

あまりにも私に取って当たり前過ぎて改めて口にすることでもなかったと言うことと、

長年の友人である彼女に、素直に打ち明けるのが照れてしまったから、

です。

 

素直に好きだよと話すことの、なんとも言えない照れ臭さ!

気心の知れている相手なら尚更で。

 

でも彼女が、私が、磯貝さんのことが好きだって散々話していたつもりが、その中身のところ、大事な、「なぜ好きなのか」ということがまるで伝わってなかったので、

 

想いは秘めてても想いだけど

想いの全てを言葉にする必要はないけれど

 

好きだって言葉は言葉にしないと、

好きな理由は口にしないと、

誰にも知られずに、知られないままになってしまうんだなあ、ということを、友人の感想から知りました

 

役者磯貝龍乎さんの魅力についても、また改めて話したいです

だれにも頼まれてないけど、話したい

話したいオタクなので

 

ブログって、ずーーーーーーーっと独り言を、誰かにいつか読んでもらえると思って、好き勝手にやれるから、良いですね

 

RUST RAIN FISHが大阪公演も含め大千秋楽を先日迎えたので、東京千秋楽を見たんですがその時の拍手喝采の熱さと涙を忘れ切らないうちに書きたいです

一回感想書いてからって決めてるパンフレットをいい加減読みたい

あのパンフレットが良すぎっていう話をしたい

レコードが表紙で、公演終わった後に意味が分かる、っていうのがもうおしゃれすぎて、たまらなかった

 

とりあえず言いたいのは

RUST RAIN FISHを最大限楽しめるのは 「汝は人狼なりや?」の人狼ゲームを一週間とかリアルタイムでオンラインでやったことのある、戦略とロールプレイの両方を全力で楽しむ人狼ガチ勢じゃないか、って話です

それでいてカードゲーム人狼の要素もあって…

人狼ガチ勢であるところの友人にすごく見てもらいたくなる作品でした RUST RAIN FISH

面白かったー!

 

エヴァンゲリオンも、前々回の序の記事であんだけ息巻いてたから、ラスト映画(ラストだよ絶対ラストだよあれでシンジくんの話続けたらわたしキレるもうシンジくんは大人になったんだろ!!ってキレる)についてもかきたいですが、いかんせん、あんだけわかりやすいわかりやすい言うてて恥ずかしいんですけど、

最近アマプラで見たら、まるでわからなかった、というね……

あと自分はアスカ派だわという気付きを得ました

もうすでに誰か描いてるかもだけど自分が見たことないので、聖書とエヴァの関連を考察したものは書きたいなぁとは思ってます

イスカリオテのマリア、とか、

って思って検索したら一発でヒットしたから

どうしようかな!もうすでに書かれてることを書くのもダッセェしな!と迷う

もうちょっと書けそうな気もするし…

数ヶ月の自分が何を考えてたのかも良くわからないんですが、「エヴァはずっと聖書の話をしている」と思ったのは多分変わってないです

 

あと、解散してしまった、大好きなA応 Pについても、書きたいです

わたしは広瀬ゆうきさん推しです!!

いま一番好きなA応Pの曲は「ファイティングラッシュアワー」です!

 

 

更新予定はそんな感じです

全然違うのあげるかも知れないです

 

今回のタイトルは美空ひばりさんの「愛燦燦」からとりました

 

人はかわいい かわいいものですね

 

劇団かもめんたるさんの公演「君とならどんな夕暮れも怖くない」でこの曲が最後に流れた思い出と共に、今回のタイトルを付けさせてもらいました

 

ではまた、次回、よしなに〜

 

バームクーヘンの真ん中にいるのは? 問うに落ちず語るに落ちる・磯貝龍乎の落とし噺

バームクーヘンの真ん中にいるのは? 問うに落ちず語るに落ちる・磯貝龍乎の落とし噺

 

  私の一番好きな、大好きな俳優は、磯貝龍乎さんです。

 初めて知った時から今日までずっと、私にとって特別で唯一の俳優です。

 

 主演を演じることは正直あまりないのですが、お芝居全体を支え、盛り上げる、とても誠実で実直な、素敵な俳優さんです。

 

 朝ドラの「おちょやん」で、「月のような役者」という言葉が、主人公に贈られたことがありました。

 私はその言葉を聞いた瞬間、磯貝龍乎さんのことを思い浮かべ、「磯貝さんはお月様のような俳優だなあ」としみじみ思いました。

 

 そんなこんなで。

 私にとって磯貝龍乎さんは、いわゆる「推し」俳優というものです。

 推し俳優であると同時に、推し脚本家、推し演出家、でもあります。

 そしてオタクなので、イケメン若手俳優が脚本演出に手をかけた、と簡単にくくれる話しではない、ということをとても言いたい。とても話したい。

 

 一言でいうと、やばい、とか、天才、とか、闇深い、とか、それこそ安易な言葉になってしまいそうなので、

 オタクの早口で、私の個人的解釈における、脚本家・演出家・磯貝龍乎の作品世界について好き勝手に語りたいと思います。

 

★全部の文末に ※ただし、個人的解釈です ※妄想です が付くことをあらかじめご了承ください。

★以下、磯貝龍乎さんが脚本・演出にかかわった作品、『上手』作品内の『ヘルニア』、『男離捨』『五右衛門マジック』『Another lenz』の内容に触れます。ネタバレを考慮せず考察を述べていくので、未視聴の方はご注意ください。

 

--------------――--------------

 

バームクーヘンの物語世界

 全て個人的解釈です。

 大事なことなので二回言いました。

 

 磯貝龍乎さんの作品を追っていくと、まず思い当たるのが、

「劇中劇」の構造を常に含んでいる、ということでしょう。

 

 磯貝龍乎さんが作品そのものの総合プロデュースとして務めた、『上手』は、三つの短編劇で構成されていますが、そのうちの磯貝龍乎さん自身が手掛けた一編、『ヘルニア』は、

「脚本の締め切りに追われる劇作家」という役で本人が出演し、ある女子高生を相手にして自分の物語のヒロインに据え、彼女と対話する、という形で、提出する脚本案として劇中劇が演じられていきます。

 

 落語を題材に採った『男捨離』は、物語の語り手にして作中の事件の黒幕である佐平治が、自らの起こした事件を、落語にして観客に語りかけます。

 

 『五右衛門マジック』では、世紀の大泥棒石川五右衛門と、時代のエンターテイナーとたたえられた果心居士とが、互いに、己を物語と残そうとして対立します。

 

 今年2021年の五月に公演があった、最新作、『Another lenz』は、人々の記憶に残る、リアルな物語を残すことに固執した映画監督が主人公です。

 この作品では、配信と舞台の2種類の方法で公演しました。配信は公演内容を録画したものでありながら、同時に、監督が撮影した映像でもあります。

 

 劇中劇の構造が、作品ごとに変化しています。

 

★★★★★

 

【ヘルニア】

劇作家の作品

舞台「ヘルニア」

(↓)

(3つの短編をまとめた公演「上手」

パッケージイラストやステージ構成はUSJを意識したもので

「上手」はおそらくサメ映画「ジョーズ」のもじり)

 

【男捨離】

遊び人佐平治が主人公らに金稼ぎの手段の手本として教える「居残り」の作法

噺家佐平治の語る「居残り佐平治」

主人公久蔵らの語る「居残り佐平治の真相」

物語の語り手である落語家の「男捨離」

 

【五右衛門マジック】

≪過去≫天下の大泥棒・「石川五右衛門」の物語

×

稀代のエンターテイナー 「果心居士」の物語

≪作中の時代≫

佐治と小平太の騙る「石川五右衛門」の物語

石川五右衛門であり果心居士である人物の物語

 

【Another lenz】

劇中劇の撮影作品

藤原監督作品の作品

俳優兼監督の松田監督作品

藤原監督の真の意図していた作品

舞台「Another lenz」

 

 

★★★★★

 

 いかがでしょうか。

 

 作者の本来意図していたものとは解釈違いの部分もきっとたくさんあるとは思うのです、特に最新作「Another lenz」は自分で記述しても「合ってるのか…?」と首をかしげることしきりだったのですが、

 

 とにかく、

 作品が増えるごとに、どんどんややこしいことをやっている、ということは、伝わったでしょうか。

 

 こんなとんでもなくややこしいことをやってのけてるのが、俳優であり脚本演出家である磯貝龍乎さんなんです。

 

 凄くない?

 

 私はシンプルに問いたい。

 凄くない?

 やばくない?

 マジヤバない???

 

 と。

 

 2008年にミュージカルテニスの王子様四天宝寺の千歳千里としてデビューし、その後も、ミュージカル「ヘタリア」のアメリカ役や「三國無双」の関羽役、ハンサム落語シリーズ、と、代表作となるような作品への出演や数多の作品の出演を重ね、役者としての経験が、

 芝居、物語そのものへの興味関心に結びつき、「物語とは?」と本来の意味ごと問うような脚本演出作品作りにつながったのではないか、と私は思っています。

 

問うに落ちず語るに落ちる

 

 物語の構造の考察から一旦離れ、磯貝龍乎さんの作品の作品性について触れたいと思います。

 作品性、というのを、作者が作品を通して伝えたいテーマ、と仮に定義させていただきます。

 で、あるならば、

 磯貝龍乎さんの作品群に共通しているテーマは

 

「観客を楽しませること」

「物語を残すこと」

 

 だと思います。

 

 お客さんを楽しませたい、というのは、作品自体の凝った仕掛け演出や、意表をつく展開、それだけでなく、実際、作中人物のセリフとしても語られることが多いです。

 

「メッセージって無きゃダメなの? 気持ちはあったよ。楽しませたいって気持ち」(『ヘルニア』より)

 

「生きていれば、楽しませることだって、笑わせることだってできる」(『男捨離』より)

 

「ただの詐欺師と盗人がこの町を変えるんだよ。自分を偽り、あの時代を蘇らせるんだ!」(「五右衛門マジック」より)

 

 そして二個目のテーマ、「物語を残すこと」なのですが、

 これは一個目のテーマ、「観客を楽しませる」ことと地続きになっていると思います。

 

 観客を楽しませる物語を作る。

 人々に語り伝えられる物語を作る。

 

 という意味で、です。

 

 磯貝龍乎さんの作品には、「自分という物語を残すことに固執する男」という登場人物が繰り返し登場します。

 

 彼らは、語り手であったり、主人公であったり、事件の黒幕であったり、様々な形で物語の中に現れます。

 自身を生身の人間としてではなく、物語として残りたい、という彼らは、折に触れ熱望を口にします。

 物語として人々の記憶に残りたい。

 人間はいつか死ぬ。

 自分も死んだら人から忘れ去られる。

 自分という一個人の存在は、人々の記憶から、何一つ残るものもなく、消去される。

 

 そうであるならば、物語として、人々の中に残りたい。

 たとえ生身の自分を犠牲にしてでも。時に周りの人間を犠牲にして巻き込んでても。

 物語を残したい。

 面白くて、笑えて、時に怖さもあって、ひたすらに楽しくて、忘れられない物語を。

 記憶に残る物語を。

 

 人から、忘れられたくない。

 

 「俺を忘れないでくれ」という切ない願いが、彼らから作品を通して、聞こえてくるようです。

 

 前述したとおり、磯貝龍乎さんの作品の構造は、非常に入り組んでいて、しかも最新作になるほどに複雑になっていきます。

 それは刺激的なエンターテイメントとしてめちゃくちゃ面白く、同時に、バームクーヘン状に物語の層を重ねて行って、その中心にあるものが何なのか、簡単には分からないようになっているように感じます。

 

 バームクーヘンというお菓子は同心円状に層を重ねながら、大抵、中心は穴が開いています。

 

 中心にあるものはなんなのか。

 作品を考察し、探っていくほどに、分からなくなっていく。

 

 おそらく、磯貝龍乎さんは「物語」をいろんな意味で愛していて、それゆえに、手を変え品を変え様々な形で「物語」を表現します。

 入れ子構造だったり、対立構造だったり。びっくり箱のように、突然現れたり。

 勿論、見ている最中に頭を悩ませるような、難解な作品、ということはありません。

 様々な工夫で、観客を楽しませる、純粋にエンターテイメント作品として優れていると思います。

 

 それでも、そのバームクーヘンの真ん中にあるものがなんなのか、考え、探っていくと、行き当たる壁がある。

 

 もう随分前からポエミーな文章になっている自覚はあるんですが、そもそもがオタクの妄想ポエムなので気にせず先に進ませてもらうと、

 私はその壁を、鏡、だと思います。

 

 バームクーヘンの層を1枚1枚めくって、中心へと向かって、ついに、中心の穴に行き当たった、と思ったら、自分の顔が映っている。

 鏡、です。鏡に映る自分の顔。

 

 物語の中心にいると予想していた、本来の語り手の姿を見ることは、出来なくて、

 ただ、自分の顔が映っている。

 物語を楽しみ、興奮し、笑い、時に涙し、心動かされた自分の顔が。

 語り手の姿は探しても見当たらなくて、ただ、声が聞こえる。

 

「人は見たいものを信じる、本当の俺の顔は……」という、『五右衛門マジック』の最後の、主人公佐治のつぶやきが。

 

 そして、『ヘルニア』の、「気持ちはあったよ。楽しませたい、って気持ち」という、劇作家の優しい声が。

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 ここからは、余談なのですが、ずーーーっと余談のようなものですが、本当に余談として。

 作者の磯貝龍乎さんは、いわゆる若手俳優界隈の中で、観客に対するサービス精神が旺盛な役者としても有名だと思います。

 演技を細かく変えたり、日替わりのネタを日ごとにこしらえたり、とにかく、お客さんを飽きさせない、楽しませたい、という気持ちが強いことを、俳優として出演している舞台を見て、感じます。

 

 サービス精神が旺盛な反動なのか、自らについて語ることは恥じ入るような様子が、インタビューなどから見られます。

 自分のことは進んで語ろうとしない磯貝龍乎さんが、言葉ではなく、言葉よりも雄弁に、自分の気持ちや考えや願いなどを、伝えようとしてるのが、彼の脚本演出作品だと思うのです。

 

 問うに落ちず語るに落ちる。

 

 長々と語ってきました。

 オタクの推しトークにお付き合いいただき、誠にありがとうございます。

 

 結局何が言いたいかっていうとですね。

 

 磯貝龍乎さんの作品はすっげーーーー面白いです、ということです。

 みんな観ようぜ!!!

 

 

 

朗読劇「M・A・D 朗毒」は2021/11/19~28 横浜赤レンガ倉庫3階です!!

 

 ここからは宣伝です。

 ここからは宣伝です。

 大事なことなのでもう一回言いますね、宣伝です。

 

 俳優だけでない脚本家・演出家としての磯貝龍乎さんとその作品世界の魅力について、少しでも伝えられたのなら幸いなのですが、

 

 そんな磯貝龍乎さんの脚本作品を、同じく俳優・古谷大和さんが演出し、来月11月の19日から28日、横浜赤レンガにて公演されます。制作はCLIEさんです。

 

 タイトルは朗読劇「M・A・D朗毒」、ツイッターでのハッシュタグは#mad朗毒、とのこと。齧りかけの溶けた赤いリンゴが印象的なキービジュアルです。

http://lol-w.com/MADpoison

 

 「禁断の朗毒劇」だそうです。

 劇薬であるゆえに、DVDや配信の予定は無いそうです。

 すなわち、放送コードにひっかかるようなことを気にせずのびのびと出来る脚本や演出、演技が期待できるわけですね。

 わくわくが止まらないぜ。気になった方がいましたらハンサム落語2ndのDVD未収録回について、制作のCLIEさんのホームページトップのお知らせがあるので、覗いて、察してください。わくわくが止まらないぜ。

 

 実力派俳優12名が、3名ずつの組み合わせで、日ごと時間ごとに変えて出演します。

(敬称略)

 和泉宗平/磯野大/KIMERU/碕理人/佐藤貴司/高崎俊吾/林野健志/フクシノブキ/堀海登/前川優希/八島諒/横井翔二郎 (50音順)

 

 Lol先行は今週水曜日の10月20日まで、キャスト別先行は10月23日(土)~10月27日(水)だそうです。キャスト別ブロマイドが付くんですって!お得!

 

https://www.clie.asia/clie-town/products/list?category_id=167

 

 CLIE先行は銀行振込のみでクレジットカード払い出来ないのでお気を付けくださいね。

 「しゃばけ シャイニングモンスター」のCLIE先行を当選していたのに銀行払いを完全にクレカ払いだと思い込み全部落とした愚か者からよろしく伝えさせていただきます。

 

 MADポイズン、観ようぜ!

 

イッツ・オンリー・ラブ

イッツ・オンリー・ラブ

 

「今一度、日本中のエネルギーと一緒に、

 私たちの願い、

 生き残った全ての生物の命、

 あなたに預けるわ」

 

預けんなや。

 

 次の更新こそしゃばけ・シャイニングモンスターか舞台モーレツア太郎か、サンサーラ式葬送入門か、舞台の観劇のブログにしようかと、

ほかの候補にも、アイドルステージ・プライムーンか黒執事か、パタリロ・霧のロンドンエアポートか、知恵と希望と極悪キノコか、Dreamingか、とにかく年明けから見た舞台の観劇記事にしようと考えていたのですが、

 予定が変わりまして、今回の観劇は「新劇場版エヴァンゲリオン・序」です。

 

 あくまでこの『天国マッチ』は舞台の観劇が主とするつもりではあるのですが、ブログって、もっと気軽でいいのでは?

 観劇とは、エンターテイメントを享受し、観ること、その結果、心を動かされること、その全てを、観劇と呼んでいいのでは?

 という風に最近、心変わりをしたので、そんな感じに、このブログを進めていきたいと思います。以後、よしなに、よろしくお願いしたします。

 

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【以後、新劇場版エヴァンゲリオン・序(以下、「序」、と称します)の感想です。

 内容は序の感想ですが、必然的に映画最新作のことにも触れるので、ネタバレにご注意ください。】

 

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 記事の冒頭は序の終盤、ヤシマ作戦においてミサトさんがシンジ君にかける言葉です。

 今朝、映画最新作の2回目を見るために、序破Qを見返すために、序を映画館で見たとき以来、久しぶりに見ました。

 そして、前述のミサトさんのセリフを見て思いました。

 預けんなや、と。

 

 

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 序の感想の前に、そもそも、わたしとエヴァンゲリオンの関りから話しておくべきなのでしょう。

 私とエヴァンゲリオンの出会いは、兄の紹介でした。

 兄がそもそもエヴァンゲリオンと出会ったのは、高校の部活が英語部で、そこで英語版のエヴァンゲリオンを見て、ハマった、という経緯でした。

 妹の私にも勧め、今は亡き古きビデオ屋でテレビ版シリーズと劇場版を借りて、兄と妹で見た、そんな感じです。

 その後、兄は就職を契機に家を出て、エヴァとの関りも薄くなったかのように思えたのですが、新劇場版が始まり、再び兄に誘われ、共に序破Qを映画館で見て、

 本当は、映画最新作も兄と見たかったのですが、スケジュールが合わず、これは完全に余談なのですが、今一番好きな俳優さんの今年の誕生日に、出演している舞台があって、それのソワレ公演の直前に、朝一の回を、一人で見に行った、

 そんな感じです。

 ちなみに、映画最新作の感想もいずれ記事としてここで書いて載せたいと思うのですが、まだ、映画館で上映している間は記事を載せないと決めているので、もうしばらく後になりそうです。

 映画最新作の感想としては、ネタバレに最大限に考慮し、かつ、最大限のネタバレをしてしまうと、

 

 すっげーーーーーーーーーーーー面白かったです。

 

 大丈夫なの?と無駄に心配したくなるぐらい、めちゃくちゃ分かりやすい話だった。

 私はあの映画最新作を、結末を含め、全て肯定し、以後の人生を歩んでいきたいと思いました。

 また、映画最新作の感想記事は、改めて、いずれ書きたいと思っているので、その時はよろしくお願いします。

 

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 エヴァシリーズの私の個人的な総括としては

 

「ずーーーーーーーーーーーーーーーーーーっと聖書の話してるわ」です。

 

 聖書の知識は学生時代に授業で習ったふんわり知識で、そのふんわり知識でエヴァを解釈しようとしています。

 

 ところで、みなさんは、どのエヴァンゲリオンが好きですか?

 

 この質問、最近、「大きくなったら何になりたい?」と聞いたら元気よく「エヴァンゲリオン!」と答える5歳のとっても美人な女の子に出会ったので、聞きました。

 わたしはどれも好きですが、やっぱり、エヴァンゲリオン初号機だな、と、序を見て改めて思いました。

 ちなみに前述の彼女は「白いの」と答えてくれました。通だな。

 

 

 そして、エヴァンゲリオンのヒロインだと、誰が一番好きですか?

 

 「シンジ君」と答えた貴方とは、いい酒が飲めそうです。

 「冬月先生」と答えたなら、ちょっといいワインを用意するので、詳しく話を聞かせていただいてもよろしいでしょうか?

 話は詳しく聞きたいのですが、話の展開によっては、飲み終えたワインの瓶が鈍器に変わるかもしれません。いやそもそもさ、冬月先生がゲンドウのことをネルフ作ってる前に殴ってでも止めてればさあ、もう少し悲しむ人間は減ったと思うんですよね。

 「綾波レイ」と答えたあなた、正解。大正解。わたしとは解釈違いですが、きっとあなたはとても素直で善人だと思います。天国に行けそう。私も、綾波レイは可愛くて大好きです。ヒロインとは思わないだけで。

「アスカ」と答えたあなた、映画最新作見た? ネタバレだけど、映画見てないなら早く見た方がいいよ。アスカのこと好きなあなたにこそ、ショックを受けることも多いかもしれないけど、ぜひ見てほしい。私から言えるのはそれだけです。

ミサトさん」と答えたあなた、わかる。すごく分かる。ミサトさんは良い。とてもいい。映画最新作見てないなら早く見に行こう。レイと同じで、私の解釈ではヒロインではないのですが、大好きです。ミサトさん。シンジ君と一位二位で迷うくらい、好きなキャラクターです。

「マリ」と答えたあなた、映画最新作の感想記事を書いたら、あなたにとても読んでもらいたい。お願いします。

「リツコさん」「委員長」「サクラちゃん」ときりがないので最後にしますが、

 

碇ゲンドウ」ともし答えた人がいたら、決闘を申し込みますね。

 いや、めちゃくちゃあなたと話したいけど。話しを聞かせてもらう前に、まず決闘かな、と思います。

 

「ずっと聖書の話をしてるな」に続いてエヴァシリーズの全体的な感想の一つに、

碇ゲンドウは本当にダメな親父だな」というのがあります。

 パロディキャラの『銀魂』のマダオは、「まるでダメなお父さん」、の略だったと思うのですが、比べ物にならないくらい「まるでダメなお父さん」というのが、私が碇ゲンドウに対する印象です。

 

 ずーっと序の感想を話しているつもりではあるんですが、ゲンドウがいかにマダオかという感想を書いていると、いつまで経っても終わらないので、また別の機会にしますね。

 

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 「今一度、日本中のエネルギーと一緒に、

 私たちの願い、

 生き残った全ての生物の命、

 あなたに預けるわ」

 

 前置きが長くなったのでもう一度載せました。

 序の終盤のミサトさんのセリフです。

 

 で、繰り返しで恐縮ですが、預けるなよ、というのが久しぶりに見た私の正直な感想です。

 

 序の記憶が大分あいまいだったので、見返してびっくりしたのですが、

 シンジ君ってなんてたくましく、優しい、立派な男の子なんでしょうか。そしてゲンドウはつくづくクソだな。

 序の開始、十五分でシンジ君が初号機に乗る、その展開のスピーディさに、痺れました。同時に、

 

「子供にしか乗れない、という不安定で不完全な兵器で、子供を戦わせるな、大人」とキレました。

 

 ネルフの職員の大人たちは、あのシンジ君が初めて戦ったあとに、全員、伏して詫びろや、と思いました。

 ミサトさん以外。ミサトさんはちゃんと、シンジ君に悪いなって思ってそうだったので。

 

 ヤシマ作戦が開始し、「まあ大人も頑張ってるよね…」と思い返し、ミサトさんがシンジ君を連れて地下まで続くエレベーターに乗り、そこで第二の使徒リリスを見せられ、ミサトさんから説明というか、「大人も死ぬ気で頑張ってるからお前も死ぬ気でエヴァに乗れ」という、説明という名の説得というか、説教というか、まあそんな会話をミサトさんとシンジ君と交わすシーンで、「大人も必死なんだよな…」の思いは強くなりました。

 

 それにしても、シンジ君になんでも負わせ過ぎですけどね。

 

 14歳の男の子にですよ。

 父親に捨てられ、郵送物の表に「来い」とだけ油性マジックで書き殴られたメッセージだけで、政府の知らん巨大組織に一人で呼ばれ、3年ぶりに父親に会いに来た、男の子に、ですよ。

 喧嘩なんてしたこともないだろう、14歳のひょろい子どもにですよ。

 人類を背負って戦え。お前が戦わなければ、人類が死ぬ、ですよ。

 ひどくない?

 シンプルにひどくない?

 

 冒頭のセリフ、納得いただけないでしょうか、私の思い。

 預けんなや、ですよ。何度でも言ってやりますが。

 なんでもかんでもシンジ君に預けんなや、大人。

 やっぱりゲンドウはクソだな。口が悪くなって申し訳ないです。

 

 ヤシマ作戦実行のシーン、とても面白いですよね。

 日本中のエネルギーを集め、エヴァの兵器にする。発想がドラゴンボール元気玉と一緒で、ワクワクしますよね!

 本部地下のリリスのシーン、ミサトさんの説教シーンで、一瞬映る、日本中の工事現場で働く人々の場面、とても良かった。あと、説教シーンの、最後、ミサトさんとシンジくんがつないだ手をお互いに握りしめる画、序で一番ぐっと来て、泣きそうになりました。

 シンジ君がレイとともにプラグスーツを装着する場面、

 超有名な綾波レイのセリフ、「あなたは死なないわ、私が守るもの」を久しぶりに見て、感慨深かったです。こう書くと、語弊があるかもしれませんが、流石、エヴァンゲリオンの稼ぎ頭、と感服せざるを得ない、名台詞。

 それを受けてのシンジ君のセリフ、「僕なんか守る価値がないのに…」みたいなことを言ったときは、序の劇中のミサトさんばりに、「このバカ」と言いました。

 でも、子供にこんなこと言わせちゃいけんよ。やっぱりゲンドウはク(自主規制)。

 エヴァを語るときの口癖になってしまってるので、以下、やゲクとしますね。ご了承ください。こんなことをわざわざ書かなければならないのも全てはやゲク。

 

 やゲク。あいつ、ゲンドウ、序の最初の方、「予備のパイロットが使えないからお前が乗れ」と包帯ぐるぐる巻でベッド台で担ぎ込まれた綾波レイに声をかけて、レイがぼろぼろの身体を無理に起こして、倒れこみ、いきなり自分を呼びつけた親父に「エヴァに乗れ、でなければ帰れ」と無茶を言われ、混乱するも、知らん可愛い女の子が倒れるのを見ていられずに駆け寄るシンジ君を見たときに、

 

 あいつ、ニヤァっていやな笑い方で笑っていやがりましたからね!

 

 マジやゲク。

 

 そしてシンジ君は、初めから、終わりまで、とても優しくて、強い男の子だった。

 

「シンジはうじうじしすぎ」

「メンタル弱すぎ」

 

 などと抜かす輩は、想像力を働かせて、シンジ君と同じ状況になったら、と考えていてほしい。

 うじうじも愚痴もしますよそりゃあ。

 でもシンジ君は、逃げなかった。

 

 「逃げちゃだめだ」

 

 それはエヴァをパロディするときにもっとも有名なセリフであり、なんなら、インターネットスラングとしてちょっと馬鹿にされているのかもしれません。

でも、この言葉を吐く、自分に繰り返し言い聞かせるシンジ君は、なんと過酷な生を生きていることでしょうか。

「それぐらい、大人だって、自分だって必死に生きてるわ」

という方もいるでしょう。それは否定しません。

でもそうそう、人類と、地球の生物、全ての命を背負わされてはいないと思うんですよね。 

しかも、ほぼ、強制的に。

でも、「自分の意志で選んだんだ」と、そう、言わされて。

エヴァンゲリオンに乗るのは自分の意志だと。

 

逃げちゃだめだ、と自分に言い聞かせるのも、一番初めに、ミサトさんから、逃げちゃだめよ、と言われたからであって。

 

 信頼できるかも、と思える大人の言葉だから、心に響いた言葉だから、それを拠り所にして、頑張って必死こいて、痛い思いをして使徒を倒しても、暴走してるとか言われて、「作戦聞け」と怒られるし。

 

使徒倒したね!よくやった!今夜はシンジ君ご飯作るのはなしで、ピザとろ!ネルフの皆で、シンジ君が使徒を倒したお祝いの打ち上げだ!お説教はパーティの後でね!あ、碇司令、パーティのお会計、お願いしまーす!」

 

 みたいなノリだったら、シンジくんもミサトさんちを家出しなかったと思うんですよ。

 

 まあね、ミサトさんとか、ネルフ職員、シンジ君が使徒をナイフでドーン!したあと、事後処理とか、大変だったんだろうけど…。

 

 つくづく、過酷だと思います。シンジ君の状況。ピザーラお届けしてあげたい。

 

 

 とはいえ。

 

 エヴァンゲリオンって、おそらく、

 

「子供が、大人になるまでの物語」

 

 であると思うので、

 シンジ君をはじめ、レイ、アスカ、カヲルくん、マリたち、子供らに与えられた、過酷な状況も、全ては、大人になるための試練、という解釈と理解は出来ます。

 

 でも同時に、全部がゲンドウのエゴイスティックな願い故に起こされた事象、というのが、腹立つところではあるんですが。マジやゲク。

 

 ヤシマ作戦で、一発目の狙撃をシンジ君がミスったあと、二回目ってなった時に、

 

 マヤさんの、

 

「再入力完了!

 以降の誤差修正は、パイロットの手動操作に任せます!」

 

とかっこよく言い放った時は、おいおい、とつっ込まざるを得ませんでした。

任せんな。

リツコさん、「計算はこっちでするから、シンジ君はポイントに狙って撃てばいいから」的なこと言ってたのに、話が違うじゃねえか。

 

 そこでキレなかったシンジ君は本当に偉いし、ちゃんと使徒を倒したシンジ君は本当にかっこいいと思います。

 そこまでやったから、「笑えばいいと思うよ」とレイに言える。

 逆に言うと、それぐらいのことしないと、人類を救うぐらいのことをしないと、あの「笑えばいいと思うよ」は言ってはいけないと思います。

 このセリフも一時期、「逃げちゃだめだ」と同じようにネットのおもちゃにされてるのを見ましたが、シンジ君じゃない男が言ったところで、クソ滑ってるからな!と言いたい。

 

 新劇場版エヴァンゲリオン・序、面白かったです。

 

 

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 このブログを始めるきっかけでもある、友人のヨエさんに拙ブログを紹介していただきました。ありがとうございます。

 私とはまた違う形で、彼女の推しへの愛を綴った情熱的で刺激的で、素敵なブログです。おすすめです。

 

ラッキープラネット (hatenablog.com)

 

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では、次はなにかわかりませんが、また、よろしくお願いします。

 今回の記事タイトルは、序のエンディングで流れる宇多田ヒカルさんの歌からでした。ありがとうございました。

 

 

 

ミュウになりたい

ミュウになりたい。

今日は『劇場版ポケットモンスター ミュウツーの逆襲』のお話です。

 

最近、生活雑貨のポケモンコラボ、流行しているようですね。

いろんなものがポケモン商品化しているのを、街中やあちらこちらで見かけます。

 

先日、薬局で、リップクリームとポケモンのコラボ商品を見つけました。

確か、イーブイと、ピカチュウと、ミュウ。

 

どれもとてもかわいかったのですが、私が手に取ったのは、ミュウのリップクリームでした。

 

誤解しないでいただきたいのですが、決してミュウが嫌いとかそんな話ではありません。

というか、ミュウに対して特に何の思い入れがない、といった方が正しいかもしれません。

 

ピカチュウは好きです。

ポケットピカチュウも小学生の頃に携帯していましたし、私が現時点で唯一クリアしたポケモンシリーズはピカチュウバージョンなので、いまだにピカチュウを見かけると「よう、相棒」と心の中で呼びかけてしまいます。

イーブイも可愛いですよね。モコモコでかわいい。

 

でも、選んだのはミュウでした。

自分でも、「ミュウなの!?」と驚きましたが、同時に強烈に思いました。

 

ミュウになりたい、と。

 

 

ここから『劇場版ポケットモンスター ミュウツーの逆襲』の感想となります。

だいたいのオタクはなんらかの形でこの作品に触れてきていると思うのでざっくりとしたあらすじで失礼しますが、悲しい出生の秘密を抱えたポケモンミュウツーが、己を作ったものや世界に対して逆襲をする、といったお話です。

そこに登場するのが、ミュウ。幻のポケモンです。

 

ミュウツーは、ミュウをベースに作られた人工ポケモンです。

今検索したら、ミュウツーはミュウのまつ毛から取り出した遺伝子が基になっているそうです。へー。まつ毛て。

 

それで、大きい主語で申し訳ないんですけど、『ミュウツーの逆襲』を見たオタク、大体ミュウよりミュウツー派だと思うんですよね。

劇場公開は1998年、当時小学生だった私も、「ミュウツーかわいそう」「がんばれミュウツー」「なんだミュウって」とミュウツーを応援する側になりました。

ちなみに、映画をみた後、ピカチュウバージョンをプレイしたのですが、ミュウツーもミュウもゲットできませんでした。

 

あれから20年経ったいま、ミュウのリップクリームを手にしながら、来し方行く末に想いを馳せます。20年の間に、ポケモンもシリーズを重ね、ミュウツーの逆襲は近年リメイクもしましたね。探偵ピカチュウの映画もありました。そこでまた美味しい役のミュウツー。個人的な思い出としては、ミュウツーの逆襲のコラボ謎解きイベントにも参加しました。

やはり、ミュウツーはオタクに大人気なのだと、思わざるを得ません。

そもそも、自己の存在意義に悩み、苦しみ、世界を呪い、それでももがいて、世界に戦いを挑む、そんなキャラクターであるミュウツーを、愛さないオタクがいるでしょうか?

 

引き換え、「幻のポケモン」であるミュウ。ミュウツーに比べたら、こう言ってはなんですが、なんの苦労もしてなさそうなミュウ。

ただひたすら「可愛い」に特化しているミュウ。

ただあるがままにそこにいる。

人工のミュウツーに対し、「本物」であるミュウ。

 

わたしは思います。ミュウになりたい。

決してミュウツーのことを馬鹿にしているわけではない。

自分がミュウになれるとも思わない。

 

ですが、今の私は、ミュウに憧れます。

本物であり、幻であり、誰もが知りながらも、その存在を捕まえることは出来ない。

ひたすら、かわいい。かわいいしかない。エスパーポケモンなのでなんらかの超能力は使えるらしいが、そんなことは大きな問題ではない。かわいいが最大の能力。ピカチュウイーブイと並んでリップクリームのコラボ商品になるぐらいに、キャッチ―でキュート。

そんなミュウみたいになりたいと、思うのです。

 

以上が「劇場版ポケットモンスター ミュウツーの逆襲」の感想になります。

最後にお話しすると、私が一番好きなポケモンは、フシギダネです。二番目に好きなポケモンは、モクロ―です。くさポケモンが、好きです。かわいいので。

 

次こそは、舞台の観劇感想をつづれたいな、と思います。

モーレツア太郎か、サンサーラ式葬送入門か、しゃばけ・シャイニングモンスターか、迷いますが、良かったら、また読んでもらえたら嬉しいです。

 

 

参考

『「ミュウ」と「ミュウツー」の違いは?』

https://lowch.com/archives/11757#:~:text=%E3%80%8C%20%E3%83%9F%E3%83%A5%E3%82%A6%20%E3%80%8D%20%E3%80%81%20%E3%80%8C%20%E3%83%9F%E3%83%A5%E3%82%A6%E3%83%84%E3%83%BC%20%E3%80%8D%20%E3%81%AF%E3%80%81%E3%81%84%E3%81%9A%E3%82%8C%E3%82%82%E3%80%8C,%E3%83%9D%E3%82%B1%E3%83%83%E3%83%88%E3%83%A2%E3%83%B3%E3%82%B9%E3%82%BF%E3%83%BC%20%E3%80%8D%20%E3%82%B7%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%82%BA%20%E3%81%AB%E7%99%BB%E5%A0%B4%E3%81%99%E3%82%8B%20%E6%9E%B6%E7%A9%BA%20%E3%81%AE%20%E7%94%9F%E7%89%A9%20%E3%81%A7%E3%81%99%E3%80%82